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ゝアーケード開始(PC) ……眠い……まったく、死人をおいそれと起こすなという。 せっかく最低な亡者生活を満喫してたっていうのに、目が覚めればしがらみだらけの肉の檻か。 まあ……誰かは知らないが、俺を起こしたってコトは“殺せ”ってコトだよな?
ゝアーケード開始(AC) ……眠い……まったく、死人をおいそれと起こすなよ。 せっかく最低な亡者生活を満喫してたっていうのに、目が覚めればしがらみだらけの肉の檻か。 まあ……誰かは知らないが、俺を起こしたってコトは“殺せ”ってコトだよな?
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ゝ遠野戦(AC版:遠野アーケード)
七夜 |
よお兄弟、いいところで出会っちまったな。
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遠野 |
おまえは―――俺、か――?
くそ、何の冗談だ。
悪趣味にもほどがある――!
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七夜 |
そういうなよ、同じ親父から生まれた自分じゃないか。
おまえもアレなんだろ?
我慢できなくて出てきちまったんだろ?
そうだよなあ、人を殺すにはいい月だ。
とくに自分を殺すにはもってこいの悪い夢だよ――!
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ゝ秋葉戦(PC版:秋葉アーケード)
秋葉 |
貴方―――七夜、志貴 |
七夜 |
いけない子だな、秋葉。 兄貴の後をつけるなんて、間違いがあったらどうするつもりなんだ?
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秋葉 |
間違い、ですか。 具体的に言うとどんな間違いですか、兄さん |
七夜 |
決まってるだろう? オレが路地裏あたりでやっちまってる最中を見られたら、 おまえでも例外はない。困るだろう、それは |
秋葉 |
そうね。私も貴方のような紛いものと殺し合うのは趣味じゃないわ。 貴方が本物の兄さんなら、そういうのも悪くはないのですけど |
七夜 |
―――ハ。 まいったな、オレが知っているよりいけない子だよ、秋葉は!
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ゝ赤秋葉戦(PC版:七夜アーケード)
七夜 |
やあ。奇遇だね秋葉、こんなところで出会えるなんて。 今夜はついてるっていえるのかな |
赤秋葉 |
ええ、間違いなく幸運よ、志貴。 他の人たちでは物足りなかったでしょう? 私なら確実に、貴方を殺して満足させてあげられるわ |
七夜 |
ああ―――――いい答えだ秋葉。 おまえのように話が分かるヤツが妹だなんて、ヤツがホントにうらやましい。 やっぱり、兄妹っていうのはこういう関係じゃないとウソだ
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赤秋葉 |
ふふ。それは、互いに隠し事をしない、という事かしら? |
七夜 |
勿論。 それともう一つ、何をするにも遠慮はしないっていうコトかな
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ゝ赤秋葉戦(PC版:赤秋葉アーケード)
七夜 |
いけない子だ秋葉。 こんな夜更けに何処に行こうっていうんだい? |
赤秋葉 |
………… |
七夜 |
さあ、子供は家に帰る時間だよ。 一人で帰れないのなら、お兄ちゃんが送っていってあげよう |
赤秋葉 |
………………不愉快だわ |
七夜 |
なに? |
赤秋葉 |
兄さんを連れ帰れればいいと思っていたけど、気が変わりました。 貴方のような虚像を生み出した鏡は、粉々に砕いても飽き足らない
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七夜 |
困ったな。あの子を壊されるのは都合が悪い。 ああ、実に残念だ。結局、俺とおまえはこういう関係という事か
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赤秋葉 |
懲りない人ですね。貴方との勝負付けは済んでいます。 本物の兄さんには勝てないけど、幻なら容赦はしないわ
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ゝ琥珀戦(AC版:琥珀アーケード)
七夜 |
おや、
いいところで遭ったね琥珀。
君も夜の散歩かい? |
琥珀 |
――いえいえ。
わたしはただの野次馬ですよ。
貴方のような、本当は居ないハズの人を
見に来ただけの観客です。
どうぞ、おかまいなく
お楽しみくださいませ。 |
七夜 |
え?ほんとにいいの?
く、さすがジジイの人形だ。
自分から好きにしていいなんて、
躾けが行き届いているじゃないか! |
琥珀 |
――はあ。
わたしでいいのでしたら
お相手いたしますけど―――
あまり、甘く見ないほうがよろしいかと。
貴方のような狂犬の躾けなら、
こちらも慣れているんですから。
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ゝレン戦(PC版:レンアーケード)
七夜 |
やあ。いい夜だね、お嬢さん |
レン |
………………! |
七夜 |
俺に用があったんだろう? 随分と寄り道をしているようだから、 わざわざ出向いてあげたんだが――― こっちの俺には用がないらしいね |
レン |
……………… |
七夜 |
ああ、別に文句はないんだ。 人違いはお互いさま、こっちの目的は白いほうでね。
半端なオマエは要らないよ
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ゝ都古戦(PC版:都古アーケード)
七夜 |
いけない子だ。 こんないい夜に出歩くのは、もっとオトナになってからでないといけないよ都古 |
都古 |
……!? (お兄ちゃん!?……ううん、違う……このひと、よくないニセモノだ……!)
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七夜 |
少しおしおきをしないとね。 怖い思いをさせるけど、まあ、ガキのしつけにはコレが一番てっとり早い |
都古 |
だまされないよ……! 何のおばけだか知らないけど、 お兄ちゃんはそんなふうに笑わないもん! |
七夜 |
―――へえ。中々いい肉付きじゃないか。 とくに腿のあたりがいい。瑞々しい小鹿のようで、解体しがいがある |
都古 |
っ――――ふんだ、ニセモノなんかに負けないんだからっ!
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ゝネロ戦(PC版:七夜アーケード)
ネロ |
――――この数奇に感謝する。 よくぞ我が前に現れた、人間 |
七夜 |
アンタか。確かにアンタとの勝負付けはまだだったな。 前回のは、ま、まっとうな殺し合いじゃなかった。 ああいや―――― アンタたち相手に、まっとうな殺し合いもクソもないんだが
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ネロ |
おまえは殺し、私は食らう。 互いの了見が噛み合わぬのは当然だ |
七夜 |
違いない。 んじゃあまあ、敗者復活戦といこうか。 アンタの体は他の誰よりもバラしがいがあるからな……!」
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ゝ軋間戦(AC版:七夜アーケード)
七夜 |
ようやくだ。 ―――ようやく出会えたな紅赤朱。 この瞬間に勝る快楽は存在しない。 この日を待ち続けたよなあ、お互いさ。 |
軋間 |
―――確かに、望んでいなかったといえば嘘になる。 いいだろう。来るがいい殺人鬼。
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七夜 |
ああ、脳髄がとけちまうほど殺し合おうぜ…!
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ゝ白レン戦(PC版:七夜アーケード)
白レン |
おつかれさま、志貴。 邪魔な人たちを片付けてくれてありがとう。 ゆっくり、わたしの雪に埋もれて休みなさい |
七夜 |
? よく分からない子だな、ホント。 俺の仕事はここからが本番なんだが |
白レン |
っ―――!?わ、わたしに逆らうの!? あなたはわたしが作り出した幻なのよ、 わたしを壊したりしたらあなたも消えるのに!? |
七夜 |
知らないよ。 誰かが残るとか消えるとか、そういうのは俺の知ったコトじゃない。 失敗したねレン。 キミは、生き残りたいのなら俺を起こすべきではなかった |
白レン |
なぜ……!? あなた、あなたはわたしと同じ、志貴の中で使われていない部分でしょう? なら――――! |
七夜 |
まったくもってその通りだ。 この身はヤツの使われない行動原理。 俺は、俺を呼ぶものを殺すだけのモノなんだよ
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白レン |
そんな――――なら、わたしは
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七夜 |
そう。キミは、最初の一歩を間違えてしまったんだ
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ゝ青子戦(PC版:七夜アーケード)
七夜 |
鏡は消えた。 ……さて、俺も次の夜まで消えるワケだが |
青子 |
次の夜は来そうにないわね。 これが貴方の最後の夜よ、志貴 |
七夜 |
やっぱり? ま、それもまたどうでもいいや。 遊び相手はあっち側の方が多いからね。 けど―――― |
青子 |
あら。最後に一戦、私とやる? |
七夜 |
叶うのなら。 ああ―――先生とやりあって、 思う存分解体できるなんてユメみたいだ |
青子 |
上等。手向けの花よ、冥土の土産にきっつい一発を見舞ってあげる
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ゝEND(白レン)
七夜 |
ふうん。それで、とりあえず勝ちは拾った ものの、死んでいるかどうか確認するのが 怖くなって逃げ出した、と。 いや、どうしようもない。 怖がりなのは性分だとしても、 勇気が足りないのは笑えないよ。 いや、それとも笑うところかここは? |
白レン |
どちらもやめてちょうだい。 大元の契約を断つ、という目的は達成 したのだから、文句はないでしょう。 |
七夜 |
ああ。しかし、その代わりに次の問題を 引き入れてしまったワケだよな。 ま、オレとしちゃあ厄介事が増えるのは 喜ばしいかぎりだが。 |
白レン |
……口が過ぎるわね。 貴方、せっかく私が選んであげたのだから 少しは敬ってくださらない? それともあのまま消えたかったの? |
七夜 |
さて。そんな事は世間に聞いてくれ。 オレは出来る事をやるだけのモノだ。 巧くやるのはオレの分で、上手に使うのは そっちの分。その為に、性能的には文句の ない主を裏切ったんだろう? |
白レン |
あ、貴方の為に契約を断ったんじゃないわ! こ、この町の中じゃ貴方がいちばん マシだっただけよ! それを勘違いしない事ね!
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七夜 |
おお、怖い怖い。 いいぜ、せいぜい主人らしく振る舞うと するが―――やれやれ、これじゃどちらが 使い魔だか分からないな。
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ゝEND(PC)
これにて上映は終了いたします。お客様お忘れ無いようお帰り下さい…か。 観客は一人もいなかったが、ま、満足できる内容だったさ。 望まれない役者は、このまま闇に消えるとしよう…
ゝEND(AC)
ハ−−何も残らない。 もとから存在しないモノ、得るモノもなければ失うモノなど有り得ない…… そう思っていたんだが、まいったねどうも。このまま消え去るのはいただけない。 死を恐れるとは思わなかった。ああ、なんてこった――死んだらもう誰も殺せない。 あっちにいるのは亡者ばかりだ。なんの楽しみもないんだが……まぁ、これが相応の罰ってヤツか。 いいぜ、このまま無惨にちぎれて消えるさ。
Ending Back Ground Music : オワリナイムカイ
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